こんにちは!
これまで「手足口病」「ヘルパンギーナ」と、夏に子どもたちの間で広がりやすい感染症についてお話ししてきました。
第三弾となる今回は、夏かぜシリーズの最終回!
テーマは、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)です。
「プール熱」という名前で聞いたことがある方も多いかもしれません。
今回、最初にお伝えしたいことはひとつです。
咽頭結膜熱は、手足口病やヘルパンギーナと “ 登園の考え方 ” が違います!
手足口病やヘルパンギーナは、全身状態が回復し、食事や水分がとれるようになれば登園を考えられる感染症でした。
一方で、咽頭結膜熱は感染力が強く、学校保健安全法で出席停止の対象とされている感染症です💦
発熱・のどの痛み・目の症状など、主要な症状が消えてから2日を経過するまではお休みが必要とされています。
「熱が下がったから明日から行けるかな?」
「目やにが少し残っているけれど大丈夫かな?」
そんな時に迷わないように、今回は “ プール熱だけの大事なポイント ” を中心にお話しします☝️
▼夏かぜシリーズの過去の記事もあわせてどうぞ
①【2026年最新】手足口病が流行中|1歳の体験談と症状・登園目安・病児保育
②【夏かぜシリーズ】ヘルパンギーナと手足口病の違いは?症状・受診・登園の目安を解説
※この記事は一般的な情報の整理であり、診断ではありません。気になる症状がある場合は、かかりつけの小児科・眼科にご相談ください。
咽頭結膜熱(プール熱)は、どんな病気?
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって起こる感染症です。
手足口病やヘルパンギーナは、主にエンテロウイルスの仲間が原因となることが多いですが、咽頭結膜熱は原因となるウイルスが異なります。
名前の中にある通り、症状が出やすい場所はこの2つです。
咽頭=のど
結膜=目
つまり、咽頭結膜熱は、「のどの痛み」と「目の症状」が一緒に出やすい感染症です。
「プール熱」という名前から、プールに入らなければかからないと思われることもありますが、実際にはプール以外でも感染します💦
咳やくしゃみのしぶき、目やに・涙がついた手、タオルの共用、便に含まれるウイルスなどを通して広がることがあります。
特に小さな子どもたちは、目をこすった手でおもちゃを触ったり、タオルを共有してしまったりすることもあるため、家庭内や園生活の中でも注意が必要です!
見分けるヒントは「目」
夏かぜは、症状だけで見ると似ているものが多くあります。
・熱が出る
・のどを痛がる
・食欲が落ちる
・機嫌が悪くなる
ここまでは、手足口病やヘルパンギーナでも見られることがあります。
でも、咽頭結膜熱で大きなヒントになるのが、目の症状です!
たとえば、
・目が赤い
・目やにが出る
・涙が増える
・まぶしそうにする
・片目から始まり、もう片方にも広がる
このような症状が、発熱やのどの痛みと一緒に見られる場合は、咽頭結膜熱の可能性があります。
もちろん、目が赤いからといって必ず咽頭結膜熱というわけではありません。
結膜炎にもさまざまな原因がありますし、自己判断は難しいものです。
ただ、園長として保護者の方に覚えておいていただきたいのは、「高熱・のどの痛み・目の赤みや目やに」がそろったら、早めに受診する!ということです。
目の症状が強い場合は、小児科だけでなく眼科の受診をすすめられることもあります☘️
症状の出方|高熱が続くこともあります
咽頭結膜熱では、一般的に次のような症状が見られます。
・38〜40℃ほどの高い熱
・のどの痛み、のどの赤み
・目の充血、目やに、涙、まぶしさ
・食欲低下
・だるさ、機嫌の悪さ
高い熱が3〜5日ほど続くこともあります💦
小さなお子さんの場合、「のどが痛い」「目がまぶしい」と言葉で伝えることが難しいため、いつもより抱っこを求める、食べたがらない、飲み込みにくそうにする、目をこする、光を嫌がるなどの様子から気づくこともあります。
保護者の方の「いつもと少し違うな」という感覚は、とても大切です◎
おうちで気をつけたいのは「水分」と「目」
咽頭結膜熱には、ウイルスそのものを直接なくす特効薬はありません。
基本は、つらい症状をやわらげながら回復を待つケアになります🌿
ただし、前回までの記事と同じようなホームケアを繰り返すだけではなく、今回は咽頭結膜熱ならではの注意点をお伝えします!
まず大切なのは、水分です。
高熱が続き、のども痛むため、子どもは飲むことを嫌がることがあります。
一度にたくさん飲ませようとせず、少しずつ、こまめに。
麦茶、水、経口補水液など、お子さんが飲みやすいものを選んであげてください🥛
食事は、無理にしっかり食べさせようとしなくても大丈夫です。
のどごしのよいもの、刺激の少ないものを中心に、食べられる分だけで十分です◎
そして、咽頭結膜熱で特に気をつけたいのが、目のケアです👀
目やには、清潔なガーゼやティッシュでやさしくふき取ります。
この時、こすらないこと。
使ったティッシュはすぐに捨て、ふき取ったあとは必ず手を洗いましょう!
目やにや涙にはウイルスが含まれることがあるため、看病する大人にも感染することがあります。
タオルの共有は避け、家族内でも「このタオルはこの子用」と分けておくと安心です👏
園長メモ
“ プール熱 ” だけど、タオルでも広がります!
「プール熱」という名前だと、プールの水だけが原因のように聞こえますよね。
でも実際には、タオルや手指、目やに、涙、咳のしぶきなどでも感染が広がります。
特に家庭内では、兄弟姉妹で同じタオルを使ったり、看病する大人が目やにをふいたあとにそのまま他のものを触ったりすることで、うつってしまうことがあります。
この感染症では、“ プールに入らないこと ” よりも、“ 手を洗うこと・タオルを分けること ” が大切と覚えていただけたらと思います◎
受診を考えたいサイン
咽頭結膜熱は、多くの場合、時間の経過とともに回復していきます。
ただし、乳幼児は脱水になりやすく、まれに重症化することもあります💦
次のような様子があるときは、早めに医療機関へ相談してください。
・高い熱が5日以上続く
・一度下がった熱がまた上がる
・水分がほとんどとれない
・おしっこが半日以上出ていない
・ぐったりしている
・呼びかけへの反応が弱い
・何度も吐く
・咳が強い
・呼吸が苦しそう
・目の痛みや充血が強い
・まぶしがる様子が強い
「このくらいで受診していいのかな」と迷うこともあると思います。
でも、子どもの体調は急に変わることがあります。
迷った時は、相談して大丈夫です◎
一番大切な違い|登園の目安
ここが、今回の記事で一番大切なところです☝️
咽頭結膜熱は、手足口病やヘルパンギーナとは登園の考え方が違います。
咽頭結膜熱は、学校保健安全法で出席停止の対象となる感染症です。
登園・登校の目安は、発熱、のどの痛み、目の症状などの主要症状が消えたあと、2日を経過してからとされています。
つまり、熱が下がっただけではなく、のどの痛みや目の症状も落ち着いているかが大切です☘️
また、保育所における感染症対策ガイドラインでは、咽頭結膜熱は「医師が意見書を記入することが考えられる感染症」として整理されています。
登園再開時に意見書や登園許可証が必要かどうかは、自治体や園の方針によって異なります!
登園を再開する前には、必ず園に確認してください。
前回までの記事でお話しした手足口病やヘルパンギーナは、全身状態が回復し、食事や水分がとれていれば登園を考えられる感染症でした。
でも、咽頭結膜熱はそこが違います!
「プール熱は、主要症状が消えてから2日」このポイントだけでも、ぜひ覚えておいてください📝
園長メモ
「元気そう」でも、もう少しお休みが必要なことがあります!
子どもは回復してくると、家の中で遊びたがったり、食欲が戻ったりして、保護者の方も少しほっとしますよね。
でも、咽頭結膜熱の場合は、元気そうに見えても、登園までに必要なお休みの期間があります。
これは、お子さん本人のためだけでなく、園で一緒に過ごす子どもたちを守るためでもあります◎
「もう元気なのに、なぜ行けないの?」と思う日もあるかもしれません。
そんな時こそ、園とご家庭で確認しながら、安心して戻れるタイミングを一緒に考えていけたらと思います。
仕事を休めないときは、病児保育という選択肢も
咽頭結膜熱は、熱が数日続くことがあり、さらに主要症状が消えてから2日を経過するまで登園を控える必要があります。
そのため、保護者の方にとっては、お休みの期間が長く感じられる感染症です💦
「子どもを休ませてあげたい」
「でも、仕事を何日も続けて休むのが難しい」
「家で見ているけれど、これでいいのか不安」
そんな時、ひとりで抱え込まないでください。
PEEK A BOO保育園では、西宮北口園・甲子園口園で病児保育を行っています🤝
病児保育は、無理に預ける場所ではありません。
お子さんの体調を第一に考えながら、保護者の方の生活や仕事も支えるための選択肢です!
咽頭結膜熱のような感染症でも、医師の診察を受け、入院を必要としない状態で、症状や受け入れ状況によってはご相談いただける場合があります。
ただし、高熱が続いている、水分がとれない、ぐったりしているなど、症状が強い場合は、お子さんの安全を最優先に、まずは医療機関での診察やご家庭での安静が必要です。
「これは利用できるのかな?」という段階でも大丈夫です。
困った時は、まずは園にご相談ください♪
ご家庭でできる予防|アデノウイルスは手洗いが大切
咽頭結膜熱には、予防のためのワクチンはありません!
そのため、日々の予防が大切です☝️
特に意識したいのは、次の3つです。
①手を洗うこと
トイレのあと、オムツ替えのあと、目やにをふいたあと、食事の前は、流水と石けんで丁寧に洗いましょう。
②タオルを分けること
目やにや涙を通して感染が広がることがあるため、タオルの共用は避けましょう。
③目を触った手で、あちこち触らないこと
子どもは無意識に目をこすります。
目を触ったあとには手を洗う、よく触る場所を清潔にすることが大切です。
また、アデノウイルスはアルコール消毒が効きにくいとされています💧
手指は流水と石けんでの手洗いを基本とし、環境消毒では次亜塩素酸ナトリウムなどが用いられることがあります。
園でも、子どもたちが安心して過ごせるよう、手洗いの声かけや環境の衛生管理を大切にしています◎
よくある質問
Q. プールに入らなければ、咽頭結膜熱にはかかりませんか?
いいえ。プール以外でも、咳やくしゃみ、目やに・涙がついた手、タオルの共用などで感染することがあります。
Q. 手足口病やヘルパンギーナと何が違いますか?
大きな違いは、目の症状と登園の目安です。
咽頭結膜熱は、目の充血や目やにが見られることがあり、主要症状が消えてから2日を経過するまで出席停止となります!
Q. 大人にもうつりますか?
うつることがあります💦
看病するご家族も、手洗い、タオルを分ける、目やにに触れたあとの衛生管理を意識しましょう。
Q. 登園許可証は必要ですか?
必要かどうかは、自治体や園の方針によって異なります。
咽頭結膜熱は、医師の意見書が必要となることがある感染症です。
登園再開前に、必ず園へご確認ください!
さいごに|夏かぜシリーズを終えて
3週にわたって、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱についてお話ししてきました🌿
どれも、夏に子どもたちが出会いやすい感染症です。
そして、どれも名前だけ聞くと不安になります。
でも、知っておくことで、少し落ち着いて見守れることがあります◎
手足口病は、発疹が残っていても全身状態が回復しているか。
ヘルパンギーナは、のどの痛みで水分がとれているか。
咽頭結膜熱は、目の症状と登園ルールが大切。
それぞれ見るポイントは少しずつ違います☝️
子どもの体調不良は、本人もしんどいですが、そばで見守る保護者の方も本当に大変です。
「これで合っているのかな」
「受診した方がいいのかな」
「仕事をどうしよう」
そんな不安を、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
PEEK A BOO保育園では、日々の保育の中で子どもたちの小さな変化に気づくこと、そして保護者の方の不安にも寄り添うことを大切にしています。
園見学や病児保育についてのご相談も受け付けています🤝
「いざという時のために知っておきたい」
「園の雰囲気を見てみたい」
そんな方も、どうぞお気軽にお問い合わせください♪
この夏も、子どもたちが元気に、そして保護者の方の心も少しふかふかに過ごせますように🕊️
